私たちに夢と感動を与えてくれたバンクーバーオリンピックが幕を閉じましたが、日本女子スピードスケート初となる銀メダル(パシュートで)が、富山市にあるダイチ株式会社所属である田畑真紀、穂積雅子選手によってもたらされました。本県はもとより、日本中が元気をもらい、夢と感動を与えてくれたことに感謝したいと思います。
昨日(3月4日)、県民栄誉賞の贈呈が決まり、大変嬉しく思います。
私も県スケート連盟副会長として、応援していただいた皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。
田畑、穂積両選手は、スケートに魅せられ、世界へ挑むために強い意志でもって、大変激しい過酷な練習に耐え、努力し、頑張ってきた姿を見てきただけに、感無量であります。
ここまで頑張ってこられたのも、羽田監督、特に、支援企業の「ダイチ株式会社」の田中実会長の存在があって実現したものと確信しています。
田中会長は取材の中で、2000年国体で選手の受け入れを頼まれたのがきっかけであったことと、「公共工事が主な仕事であったので、地元に還元したい」との思いがあったこと。また、合宿する選手の遠征費用や出張手当などずいぶん金も必要であったが、「めちゃくちゃ感動して、やみつきになった」「ハキハキ挨拶する選手は社内に活気ももたらした」と述べておられます。
このようなオーナーがいなかったら、県民にも国民にも夢や感動を与えてもらうことができませんでした。
経営環境が悪化する中で、ここまで頑張った田中会長とオリンピック支援企業では世界一小さいダイチ㈱に最も感謝しなければなりません。
さて、昨年の事業仕分けで「オリンピックは参加することに意義があるのではないか」「ボブスレー、リュージュなどマイナーな冬季競技を支援する必要があるのか」といって日本オリンピック委員会の選手強化費を削減すべきと判定され、削られました。
クーベンタル男爵の「参加することに意義がある」という言葉には、勝たなくてもいいというニュアンスがありますが、男爵はこの後に続けて「ただ勝てばいのではなく、参加し勝つための努力をすることが重要だ」と言っているのです。勝たなくてもいいから強化費は削る。これでは努力するなと言っているようなものです。
実に、情けない鳩山政権です。
どの国の国民も自国の勝利を願い、熱狂的に応援する。これが当たり前の姿であり、強い選手がいて、子供たちは目標を持ち夢と希望に向かって努力するのです。
最近の日本は努力しなくても、働かなくても税金で面倒見る政策が目につきます、日本は危険水域に入っていると思います。
とにかく、この銀メダルの価値を認め、努力することの素晴らしさを、国民が享受して頑張ろうではありませんか。