8月25日、常西合口用水開鑿(かいさく)120周年記念式典・祝賀会を開催し、先人のご労苦に感謝し、今後子孫に引き継いでいくことを誓いました。常西関係用水は常願寺川左岸から12の個所において農業用水を取水していましたが、出水するたびに堤防が決壊したために、一か所にまとめて取水する(合口化)ことにしたのです。これを提案したのがオランダ人ヨハネス・デ・レーケ技師です。日本で初めての行われ、その後は、富山県はもとより全国の河川に広がり、合口化されており、治水上、利水上画期的な方策であります。現在、常西合口用水は約3800haをかんがいするほか、富山市上水道の水源、北陸電力の水力発電の水源も運んでいる重要な水路です。今後は、当時の国、知事、農家の皆さんの英断に感謝しなければなりませんし、我々はこの知恵と施設を管理し守り引継いでいかなければならないと固く誓ったところです。併せて常西用水土地改良区が発足してから60年であることもお祝いしました。