9月28日~30日、「グループ中川ただあき」として仲間25人と陸前高田市にボランティアに行ってきました。家から貸切バスで10時間。ボランティアしたのは29日だけでしたが、被災を受けた現実を目の当たりにして声が出ませんでした。作業内容は機械で整地した後を、ガラス・陶器などの破片、金物などを取り除くことと、土で埋まった溝の土砂上げ、繁茂した草の除去などでありました。食器の欠けら、泥だらけのリモコン、ゲーム機、タイピン、ネックレスの一部など生活が思い出される物もあり、悲惨な状況が伝わってきました。
私たちは小友町新田という場所での作業でしたが、渡辺さんという町内会長さんから当時の被災状況をお聞きしてあらためて目頭が熱くなりました。「津波てんでんこ」という言葉を聞きました。これは、親も子も関係ない、兎に角逃げること、お互いかばっているうちに一家が全滅しないよう、ばらばらになって逃げ、逃げ延びたところで会おうという教え。手助けしなかったから亡くなったという責めはしない。こんな教育を徹底的に教え込んでいるが、それでも助けに行って亡くなる人もいた。中々年寄りや体の悪い人を見捨てて逃げることの苦しい胸の境地もお聞きしました。自然災害がいかに厳しくて恐ろしいものであるか。考えさせられます。
今、一番困っていることは何か。働く場所がないこと。即ち、収入がないことだと伺った。
働きたくても働く場所がないのであるから、ボランティアに任せている作業を、賃金を支払ってしてもらうことや、道路復旧作業など山ほど仕事がある。雇用創造基金があったように取組むべきだと強く感じました。政府は本当に何をしているのか!