政治倫理審査会は、政治家の倫理を審査するところであり、過去の事例では昨年の鳩山前総理以外は、対象となる本人からの申し出で審査会が開かれている。そこには、政治家自らが倫理を守らなければならないという意思が働いていたように思われる。
しかし、鳩山前総理の個人献金偽装問題や今回の小沢一郎の政治資金問題は明らかに政治倫理を逸脱しているにも関わらず、自ら審査会の開会を申し出るどころか、逆に鳩山前総理は委員の過半数の賛成があっても出席しなかった。まったく政治倫理を無視した行動と言わざるを得ません。政倫審の招致議決をすると言っても、おそらく、菅総理、岡田幹事長、輿石会長などは小沢一郎が政治倫理審査会に出てこないことが分かっていて、強制起訴されるまでのパフォーマンスと割り切っての行動であることは明白だ。
小沢問題を本気で取り組めなかったこの1年、今さら国会招致したとしても、民主党の思いつき施策には国民はノーと既に答えを出している。小沢問題を解決できれば政権浮揚が図れると思っているのだろうが、相当な勘違いだ。1%の支持率でも菅総理は政権を維持したいと言っている。誰でもいいから協力してくれたら連立しようろ言っている。民主党打倒といってできた「たちあがれ日本」への連立打診などの行動を見れば一目瞭然。
27日の菅総理、岡田幹事長、輿石参議員会長の血の気のない顔での記者会見を見ればもはや日本の政権政党ではないのは明らかだ。即刻、退陣をして国民に信を問うべきである!