各地域で文化祭や学習発表会が盛んに行われてい ます。まさに芸術・文化の秋ですね。小学校の学習発表会では、展示や発表が実に多彩で、子どもたちは場馴れしていて楽しそうであるな、と感 じます。昔の学芸会は、確か劇と遊戯が主体であったような気がしますが、こんな軽やかでリズミカルなものではありませんでした。今は音楽なんていたるとこ ろで聞くことができますから、時代や環境が変わるとこんなにも変わるんだなと、あらためて思いました。
観客席では、子どもたちの保護者がカメラやビデオカメラを構えて、それはすごい風景です。最近では報道陣が取材しているような雰囲気さえあります。ただ 残念に思えるのは、自分の子どもの出番が終わるとさっさと帰ってしまう保護者が多いことです。これでは、家庭に帰っても自分の子どものことだけしか褒めて あげることができませんし、他の学年がどんなことをしていたのかを子どもに話してあげることもできません。このあたりからも、自分の子どもさえ、自分さ え…といった気持ちが芽生えるのではないかと心配になってきました。
また、カメラなどで記録として残すことも大事ですが、子どもたちの一生懸命な姿全体を観て、日々成長している姿をしっかりと捉えることも必要であると思 います。
是非、保護者の皆さんには観賞のあり方を考えてもらいたいと思います。