1月30日、森市長の後援会「雅友会」主催の講演会があり出席しました。演題は『民主党政権下で進む「静かな革命」にどう対処すべきか』で、講師は高崎経済大学教授八木秀次先生でした。現政権を支える事務局のスタッフは旧社会党の構造改革派の者で長期的段階的合法的な革命を企てている。その考えとは、政治学者松下圭一の考えをそのまま踏襲し、実現を図ること。わかりやすく言うと「市民が基礎自治体である市町村を統治し、出来ないことは県に、さらに出来ないことは中央政府が行う。国があって地方自治があるという考えを根本的に否定する考えである。即ち外交も防衛も基礎自治体が行うことになる」考えです。国が要らないのであるから国籍もない。即ち市民には国籍がない。だから、外国人参政権(国籍を持たなくても選挙権を与える)を認めろという考えに結びつくのです。まだほかにもありますので、次回に掲載します。
このような考えについては、私も県政通信23号で指摘しました。その内容を再掲しますので、読んでいただき民主党政権が日本の国を本当に壊国の方向に向かわせていることを危惧してほしい。
【民主党政権、菅首相は所信表明演説で「私の基本的な政治理念・・・その原点は、政治学者である松下圭一先生に学んだ『市民政治の思想』です」と明言しました。仙石官房長官は枕元において愛読していたと言っています。この思想は、国家解体、宗教・家族の廃止が根源にあり、国民ではなく市民、国家ではなく地方自治に主権があり、国家を前提としない考えであります。現政権になってから地域主権、地球市民、新しい公共、自衛隊は暴力装置などと新しい造語が出てきています。十分な議論もせずに外国人への地方参政権付与、夫婦別姓制度の導入をしようとするなど、さらには、日本列島は日本人だけのものでないなどと発言するなど国家観がまったくありません。これは前述したとおり、国家を否定する思想を持っている首相ですから国家観を持てと言っても無理です。普天間基地移設問題の無責任な対応に始まった鳩山政権、今年9月7日、尖閣諸島中国漁船衝突(体当たり)事件が起きましたが政府として国家利益・国民の生命を守らない理由が皆さんにも納得していただけると思います。この危うさに、これからの日本を何とかしなければならないとの思いで、9月県議会一般質問に立ちました。
「理想を喪った民族、全ての価値をお金で捉え、心の価値を見失った民族、自国の先人が汗と信念で築いた『自国の歴史』を忘れた民族は、必ず滅びると言われています。今の日本はそのような道を辿っているのではないでしょうか。お金の配分ばかりに集中し、どんな日本を構築するのか、何を目指すのか全く明らかにされていません。日本の領土・領海を毅然とした態度で守り、日本人の命を守ることさえ危うくなっているできなくなっています。」と冒頭発言し、日本の歴史教育などについて質しました。
その後、11月にはロシア大統領の北方領土訪問、北朝鮮による韓国延坪島砲撃事件が発生するなど日本近海の緊張が高まっています。想定されたことがどんどん起きています。今こそ、日本の国家、国益について毅然とした態度を示すべき時であるにもかかわらず、今の政府の外交姿勢ほど心許ないものはありません。私たちは、この国の現状をしっかり見極め、あるべき姿を考えていかなければなりません。今回の県政通信はこのような思いで作成しました。】
以上県政通信23号から(H22.12.25)