中川ただあき|富山県議会議員|自民党

富山県近代美術館移築に一言!

2013年10月02日 更新

30年の富山県立近代美術館の移築が6月から本格的に検討されてきた。

何故かと言うと、耐震性の不足、消火設備が湿式スプリンクラーであるため万が一の時に、作品が水浸しになり甚大な被害がでるということ、現在の施設では、耐震性、防火、空調の面で美術品政府補償制度の適用が受けれない、という理由からである。

さらに、駐車場がエントランスの逆方向にあり、アクセスが悪く、階段の上り下りがありが大変であるという声があること、地下での漏水があり、老朽化が進んでいるという。これらを施設改修で対応すると約26億円必要であることから、一層のこと全面移築した方が良いとして、検討をしたら富岩環水公園西側が最もふさわしい場所であるとの結論に達したというものである。

ソフト的なことは別として、この美術館を検討する委員会の名前が「県立文化施設耐震化・整備充実検討委員会」である。

先ず、考えなければならないことは、時価約270億円に相当する美術品を如何に安全に収蔵し後世に引き継いでいくかである。

景色がいいから、現在よりも富山駅に近いから、賑わいづくりの拠点にしたいからと言って果たして決めて良いものだろうか。

富山県は災害県であった。特に水害。災害県であったがゆえに石川県から独立し、先人達がお金と労をかけ今日がある。先の東日本の津波を見れば、本来人が住んではいけないところにどんどん便利だからという理由で海に近いところ、低いところに居をかまえたのではないのか。自然災害の怖さを忘れた結果、あるいは軽く見た結果ではなかろうか。

富岩環水公園西側は、活断層に直近しており、かつ神通川が氾濫すれば水浸が2メートルを超える場所に何故移築するのか。今よりも悪い所に何故移築するのか。

県では施設が活断層の直上になければ、大丈夫であるとの見解。阪神淡路大震災の状況を本当に精査したのであろうか。

富山県立水墨美術館も水浸2~5メートルで、活断層の近くにあることを考えれば、本県の美術作品がこんな危険な所に全部集まることになる。むしろ水墨美術館の作品もより安全な所に移すぐらいのことを考えるのが、まっとうな考えではなかろうか。

元気臨時交付金を平成26年度まで使わなければ”損”という考えは、拙速で長い目で見れば貴重で世界的な美術品を失うことにならないか。

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