北陸新幹線が、平成26年度末までには開通する予定であります。開通によって、経済効果が期待され ると同時に、東京に人も物も吸い取られるのではないかと(ストロー現象)懸念する声が上がっています。そうならないために、富山県はどうあるべきか。都会 や他県などからお客さんに来てもらうために、あるいは住んでもらうために、どんな環境作りをしなければならないのか。大いに議論すべきときであります。
県では「未来とやま戦略会議」を立ち上げ、議論することになっています。大変結構なことであると思っています。ただし、どれだけ経済が発展しようとしま いが、県民が心豊かな生活ができる環境を築いておくことが必要であります。
原点はなんといっても、県民一人一人が健康な体を持つことです。そのためには、いい食べ物が必要です。安全で安心して使える地元の食材の生産が必要で す。農地の確保は必要であることはもちろんでありますが、生産基盤の元である「土づくり」が最も大切であります。そして、基礎学力を身につけた柔軟な発想 ができる頭脳も必要ですが、親を大切にする、感謝する、思いやるなどといった倫理観を持ち合わせた人が増えるような教育が大切であります。土、体、頭がス カスカでは困るのであります。この基本となるところをしっかり取組む必要があるとの思いで、食育、農業、教育問題を取り上げました。
<質問の内容と趣旨>
1. 三位一体改革について
地方が国の犠牲になるような施策であってはならい。
2. 食育と農業について
体づくりは食べ物である。その原点は土である。
県民運動として本気で取組む必要がある。
3. 教育行政について
教育委員会による教育行政でいいのか。首長がもっと関与すべきでないのか。
教育委員会は学校教育に専念すべきである。
4. 観光振興について
本県観光は季節型となっている。今後は通年型観光が必要である。
そのためには、拠点となる施設が必要であり、
「魚」と「薬」をモチーフにしたものに取組むべきである。
5. 中心市街地について
大和が移転する再開発事業認可がされたことについて、
中心市街地活性化の起爆剤になることから評価する。
6. 富山東インターチェンジについて
富山市東部、南部地域、旧大山町の利便性向上、
立山観光のアクセスインターとしての役割が大きいし、
国道41号、草島東線の混雑緩和のために、
東インターチェンジを作る必要がある。